シミュレーション
シミュレーションとは
自分で決めたストラテジー(取引ルール)に従って、過去のデータを用いてどの程度のパフォーマンスが得られるかをシミュレーションする機能です。
自身で設定した取引ルールの有効性を検証することができます。
シミュレーション 操作マニュアル
シミュレーションの手順
1. メニューより「シミュレーション」を選択します。
(キーボードの「S」キーをタイプし起動することも可能です。)
2. ストラテジー(取引ルール)を作成します。すでに作成済みのものがあればそれを選びます。
2.1 画面左側にある、「+」ボタンをクリックします。
2.2 表示されるサンプルをクリックし、ストラテジーを選択し作成します。
2.3 シミュレーションで対象とする、銘柄および足種別を選択します。
設定後、右側のチャートが表示されます。
3. シミュレーション
3.1 サンプルで取り込んだストラテジーを元に条件を調整します。
シグナル
「+」ボタンをクリックし、取引の条件のもととなるテクニカル指標を選択します。
現在サポートしているテクニカル指標と条件は以下の通りです。
テクニカル指標 | 設定できる条件 |
---|---|
単純移動平均 | 移動平均線のクロス |
現在の価格と移動平均線との関係 | |
パーフェクトオーダー | |
ボリンジャーバンド | 標準偏差線との関係 |
MACD | MACDとシグナルとのクロス |
RSI | RSI値の監視 |
RCI | RCI値の監視 |
ストキャスティクス | %Kと%Dとの関係 |
CCI | CCI値の監視 |
一目均衡表 | 現在の価格と雲との関係 |
- テクニカル指標の詳細な説明については以下をご確認ください。
- テクニカル分析ABC(auカブコム証券のサイトを開く)
売買の条件
選択したシグナル(以下の画像の例では「RSI」)を組み合わせて、「売り」「買い」それぞれの新規取引条件、および決済取引条件を設定します。
すべての条件を設定することで、シミュレーションの実行が可能となります。
- 買の条件
- 新規注文
- 返済注文
- 利益確定の条件
- 損失確定の条件
- 売の条件
- 新規注文
- 返済注文
- 利益確定の条件
- 損失確定の条件
それぞれのシグナル条件をチェック・選択することで、判定の条件に使用されます。
新規注文、利益確定の条件については、選択した条件がすべて満たしている場合に取引が行われます。
例 | |
---|---|
新規買 | RSIが30を下回る |
かつ 価格がボリンジャーバンド-2σ以下である | |
利益確定 | RSIが70を上回る |
損失確定については、選択した条件のいずれか一つでも満たしている場合に取引が行われます。
例 | |
---|---|
損失確定 | 新規約定価格より4.00%の損失 |
価格がエントリー時のボリンジャーバンド-3σを下回る |
3.2 上記を設定し、「設定保存およびシミュレーション実行」をクリックします。
- 各銘柄の単元株数を発注数量としてシミュレーションを実行します。
4. 結果を確認します。
シミュレーション完了後、画面右側のチャートに売買されたポイントが、右下に約定一覧が表示されます。
また、「レポート」を選択することで、ストラテジーを評価できます。
ストラテジーの簡単な評価ポイント
以下の3つの成績を確認します。
合計損益(円)
取引損益の合計となります。勝率
勝ちトレードと負けトレードの割合です。プロフィットファクター
利益 ÷ 損失の計算結果です。- 1より大きな数値であれば、ストラテジーが利益を出せていることを示します。
- 1未満の場合は、シミュレーション期間における値動きに対して成果を出せていない、と判断できます。勝率が高くても、プロフィットファクターが低ければ、「小さく勝って大きく負ける」という評価となります。
その他の項目について | |
---|---|
未決済建玉損益(円) | シミュレーションの最後の取引が新規取引の場合、その建玉損益となります。 |
決済建玉損益(円) | シミュレーション期間全体の、決済損益となります。 |
トレード回数合計 | 決済取引が行われた回数です。 |
トレードあたり平均損益(円) | 1トレードあたりの損益です。 |
最大プロフィット(円) | 決済利益の最大値です。 |
最大ドローダウン(円) | 最大の評価損失額となります。 |
一日平均損益 | 1日あたりの損益額換算値です。 |
シミュレーション結果表示中は条件を変更することはできません。
条件を変更するには「条件を再設定する」ボタンをクリックしてください。
このボタンをクリックすると結果がクリアされ、設定したストラテジーを見直して、再度シミュレーションを実行することができます。
シグナル解説
シミュレーションの期間
チャートの足、直近1,300本程度を対象としています。
銘柄によっては、足の本数が少なくシミュレーション結果が得られない場合もございます。
ゴールデンクロスとは
短期移動平均線がそれより長期移動平均線を上回ることを示します。
一般的には、「買い」のサインを示します。
デッドクロスとは
ゴールデンクロスとは逆で、短期移動平均線が、長期移動平均線を下回ることを示します。
一般的には、「売り」のサインを示します。
パーフェクトオーダーとは
期間の異なる複数の移動平均線が以下のように並んでいることを示します。
相場のトレンドが強く長続きするものと判断されます。
上昇トレンドの場合 | 下降トレンドの場合 | |
---|---|---|
上 | 短期移動平均線 | 長期移動平均線 |
中 | 中期移動平均線 | 中期移動平均線 |
下 | 長期移動平均線 | 短期移動平均線 |
雲とは
「先行スパン1」と「先行スパン2」の二つの線に挟まれた部分のことで、相場の上値抵抗線や下値支持線としての役割をしています。
先行スパンについては、第4回 一目均衡表とは
をご参照ください。(auカブコム証券のサイトを開く)
- 株価が雲の上で推移しているときは強気相場
- 株価が雲の下で推移しているときは弱気相場